高速トラックって何やねん~各メーカーごとの分類~
というわけで、
の続きです。
今回は、高速トラックを製造しているメーカーの紹介を行いたいと思います。
国内
長谷川体育施設…http://www.hasetai.com/
- 日本最大手とも過言ではない総合スポーツ施設メーカー。陸上競技場からプール、野球場などの建設に関わっている。後述するNIPPOの連結子会社。 エンボス加工された「レヂンエース」が主力製品であり、国内メーカーとしては唯一IAAF(国際陸上競技連盟)が定めている厳しい規定をクリアしており(IAAF CLASS-Ⅰ)新潟のビッグスワンスタジアム、(IAAF CLASS-2)長野市営陸上競技場のトラックに採用されている。ちなみに、現在のレヂンエースは2005年から「住化バイエルウレタン(株)」との共同開発で製作されている。バイエル薬品の系列メーカーだ。
NIPPO(日本鋪道)…http://www.nippo-c.co.jp/ourbuiss/sport/sport-02.html
- 自転車レースではおなじみ、そして日本の道路を支えているのがこのメーカー。陸上競技では2種類の製品を提供しているが、舗装の総合メーカーな為、他のメーカーに比べるとHPの力の入れようが弱い気がする。
奥アンツーカ… http://www.oku.co.jp/index.html
- 大阪の老舗。2007年世界陸上の舞台となった、長居陸上競技場のトラックは奥アンツーカの「トップエース」が使用。ほかにも味の素スタジアム、野球なら横浜スタジアムやグリーンフィールド神戸の施工実績もある。ちなみに、トップエースは三井武田ケミカル(現三井化学)の協力の元、製作されている。
http://www.interaction.co.jp/landg/html/pdf/218.pdf
トップエースについて。 テクノロジー/高速トラック
中京スポーツ施設…
- 中京圏のスポーツ施設関連メーカー。名前の通り中京圏で協力な地盤を得ている会社で、「ベルウエザーG」は、中京大学陸上競技場や、名古屋市瑞穂公園陸上競技場への施工実績がある。
ミズノ株式会社
- http://media.mizuno.com/~/media/Files/jp/facility/facilities_service/grandtrack.pdf?v=5704d924-7f56-46f1-8c89-58841fd19e1b
- スポーツ用品でお馴染みのミズノは、実はスポーツ施設運営・施工・管理といったコンサルタント事業も行っており、そのひとつに陸上競技場も存在している。「Grand Track」シリーズはフルウレタン/コンポジットウレタン/複合弾性素材の三種類が用意されており、万博記念公園陸上競技場や、甲南大学陸上競技場などに使用されている。また最近では、積水化学工業との業務提携を契約しており、積水の配管技術を用いてトラック表面の温度低下システムを開発・翌春には発売予定だ。「夏には60度以上ある表面を最大15度低下させ、競技者への負担を和らげ、記録の向上をサポートする」ことが目的だ。
ヨコハマ弾性舗装システム株式会社…http://www.surfam.co.jp/
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横浜ゴムが製作したゴムチップ系の製品「サーファム」の販売独立会社として設立された会社。国内初、透水性(トラックに水が染み渡る性質)を持った素材「GT-A」を販売している。
東洋ゴム化成品株式会社
http://www.toyo-ci.co.jp/product/pavement/rubber/material05/index.html
- ゴムチップにウレタンパインダーを配合した「トーヨーコートURウレタン複合タイプ」と、ポリウレタンエラストマーだけを使用した「トーヨーコートUR フルウレタンタイプ」の2種類がある。
海外
モンド社(イタリア)
モンド社といえば、世界陸上でスポンサーになっているほどの実績を持つイタリアの会社です。日本国内での施工はクリヤマ株式会社が担当しております。
モンドターフとスポーツフロア最新ニュース - livedoor Blog(ブログ)
クリヤマ株式会社のHP。 http://www.kuriyama.co.jp/
コニカ(スイス)
新進気鋭なスイスのスポーツ舗装材メーカー。
上記の記事のように高性能トラックを製造しており、かつて25回の世界記録更新が繰り広げられた競技場のトラック改修の際、担当したのがこの会社だ。