「ご当地ラーメン」の地域ブランド戦略 (“地域ブランド”シリーズ)
本著は、全国10の地域に存在する「ご当地ラーメン」に着目し、そこから地域活性化のヒントを探っていくことを目的とする。ご当地ラーメンの定番である熊本/和歌山、新規開発、土着化に取り組んでいる八王子/釜石/笹丘、ご当地麺である伊那ローメン/八幡浜ちゃんぽんの三種類に分類し分析を行っていてわかりやすい。終章では、「話題作りにより人々を巻き込み、人びとの会話を活性化すること」(P237)を「コトづくり」という名前を付け、味よりも情報発信力が今後の地域活性化では重要であることを説いている。ラーメンも詳しくなります。
・・・いやこれ面白い。地域活性化への取り組みはどんなことをしているんだろうってことを調べるうえで「B級グルメ」ってことでふつう「富士宮やきそば」とかセンセーショナルなものを題材にするかと思いきや、まさかのラーメン。
なんでラーメンなのかというと、ざっと言うと、「それぞれの地域性が具や麺、スープに溶け込んでおり、バリエーションも多岐に渡る。そして、各地域でオリジナルなことをやっていても、最終的にはラーメンというところに集約されるという比較のしやすさにある」からなのだとか。編者の関満博さん・古川一郎さんの着眼点の良さに感嘆。
いやいや、自分が興味あるところから入っていけばいいんだなと思った一冊だったー。
てかこれは詳しくラーメンのことについて書いてあって食べに行きたくなる!
特に和歌山ラーメンと釜石ラーメンが気になってしょうがない。なんだ早寿司って。